スマホ首こり「慢性疲労症候群」②自律神経の不調
慢性疲労症候群の原因は、ウイルス説やストレス説などいろいろありますが、神経の変調からくるこの病気は、自律神経の不調が原因という見方が最近では強まっています。
疲労とは?
「疲労」は「痛み」「発熱」と合わせて身体の3大アラームです。
疲労アラームは、生存の危機を感知して休息をとるよう脳に警告します。
慢性疲労症候群は、このアラームが壊れて、延々と警報が鳴り響いている状態です。
そのため、どんなに休んでも、激しい疲れを感じ続けるのです。
原因は?
これまでウイルス説など様々な説が出ましたが、医学的には断定できていません。
最近では、生体アラームの誤作動から考えて、神経の変調、特に自律神経の不調が原因という見方が強まっています。
自律神経とは?
交感神経と副交感神経の2つの神経が、バランスよく働いて、はじめて私たちの健康は保たれます。
ところが、副交感神経の働きが低下すると、交感神経が優位に働き出します。常時戦闘モードとなり、休む事ができなくなります。
車でいえばアクセルを踏みっぱなし、エンジンが悲鳴を上げ始めるのは当然です。
いろんな症状
さらに副交感神経は、重要な働きも担っています。
それは、涙や唾液、汗、血圧や体温など身体の機能コントロールです。
その調子が狂うとドライアイ、ドライマウス、血圧不安定、冷えのぼせ、肩こり、頭痛、めまい、微熱など身体中が発症します。
何よりも大きいのが、安息できないことによる疲労感の増大で、これが慢性疲労症候群の原因とみられています。
原因は
何故、自律神経のバランスが崩れるのでしょう。
その原因には、「ストレス」と「首こり」があります。
不規則な生活や長時間の残業、職場の人間関係などによるストレスが、自律神経のリズムを狂わせる、それがストレス。
脳と身体をつなぐ細いパイプである首を通る神経が、首こりによりダメージを受ける、それが首こりです。
仕事に追われ、人間関係に疲れ、長時間パソコンやスマホを使用する現代人の生活を考えると、2つのどちらかというより、両方が複合的に関わっていると考えて良いのではないでしょうか。
ストレスのない生活を送ると同時に、首こりの治療を行うことが必要です。